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国連気候変動ボン会議

2015.11.07

2015年10月19日~23日まで、ドイツのボンで、国連気候変動交渉会議が開催されました。この会議は2015年末にフランスのパリで開催される国連気候変動枠組条約第21回締結国会議(COP21)に向けての、最後の準備会合としての位置づけがあります。ボンa

2015年は、今回の会議までに既に3回の会議が開催されています。これまでの交渉で、COP21での合意文書採択に向けて、少しずつ文書の草案を調整する作業が行なわれました。各国の提案も受け、整理したテキストが会議2日目に発表されました。しかし、このテキストの中に「石炭」の文字は加えられていません。石炭火力の二酸化炭素(CO2)排出量は、天然ガス火力の倍もあり、地球温暖化防止のためには、石炭火力への依存度を下げることは必然となってきます。

火力発電抑制ランキング、日本、G7で最下位

こうした中、欧州の環境NGO「E3G」は21日、ボンの記者会見にて、先進7ヶ国(G7)の石炭火力発電抑制に関する取り組みのランキングを公表しました。各国が石炭火力発電所の廃止を模索しているのに対し、日本は2000万キロワット以上の石炭火力発電新設を計画したり、海外での建設を支援したりしていることから、「最下位」とされました。ボン会議における国際的な評価も踏まえた上で、日本はCOP21で適切な主張・立場をとり、気候変動に対して、世界の目指す方向に帳尻を合わせる必要があります。このように、国際的に厳しい批判を受けた日本はCOP21までにやるべき・臨むべきことは何でしょうか。ボンb

 

<COP21に向けて日本政府への10の宿題>【期限:COP21まで】

【その1】NGOとは何かを勉強して約800字で作文すること

【その2】将来どれだけ途上国支援のお金を用意できるのか、ファイナンシャルプランナーに相談しておくこと

【その3】「再生可能エネルギー100%(RE100%)」の国際研究レポートや分析 を調べ、また、「RE100%」を宣言する自治体や企業の数を調べること

【その4】日本が関与する国内外の石炭火力発電所による2050年までの累積CO2排 出量を算出すること

【その5】オバマ大統領に石炭融資をやめるメリットについてインタビューに行くこと

【その6】日本の2030年のトップ10企業、2050年のトップ10企業は何かを想像して一覧表にすること

【その7】2050年に向けた長期計画をたて、2020年から5年ごとのチャレンジ目標 を模造紙に書いてくること

【その8】交渉団みんなで、気候変動の悪影響を受ける途上国へ社会見学のツ アーをすること

【その9】2016年の伊勢志摩G7サミットで首相が気候変動についてスピーチする 原稿の下書きをつくること

【その10】徹夜交渉のためにカップラーメンを箱買いし、交渉の最後でフレキシビリティを高めるため、毎日10分の柔軟体操をすること

 

脱石炭化へ、アクション”STOP COAL FINANCE”

また、ボン会議の最中、米NGO「オイル・チェンジ・インターナショナル」をはじめとする各国のNGOが共同で”STOP COAL FINANCE”(石炭プロジェクトへの資金支援を止める)というアクションを行われました。このアクションを通して、日本の石炭政策の再考を求める世界の若者たちのメッセージは、各国のメディアやSNSなどを通して世界中に広がりました。ボンc

その他にも、脱石炭化を訴えるアクションだけではなく、COP21前には世界中で気候変動を考える大規模なマーチなども行われます。日本でも、東京・京都で「気候をまもる、パリへの行進:アースパレード2015」が11月に実施される予定です。COP21で気候変動を止める前向きな議論を進めてもらい、そして、国際会議の成功のため、市民が気候変動に対してそれぞれの思いを持って、パレードに参加しましょう。