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【プレスリリース】世界で50万人以上が緊急の気候変動対策を求めてマーチ~国連気候変動パリ会議の開幕に際して~(2015/11/30)

2015.11.30

プレスリリース

世界で50万人以上が緊急の気候変動対策を求めてマーチ

~国連気候変動パリ会議の開幕に際して~

2015年11月30日(月)

Climate Action Network Japan (CAN-Japan)
Climate Action Now! キャンペーン実行委員会

先週末、フランスのパリでのCOP21の開幕に先立ち、世界で57万以上の人々が気候変動対策の強化を求めて世界各地の都市の大通りを行進した。今回のグローバル気候マーチは史上最大の規模となり、参加者たちは、各国のリーダーたちに対して再生可能エネルギー100%、貧困の撲滅、そして気候変動の悪影響から人々を守ることを達成するために、対策の強化を強く促した。

*高画質の動画はこちら:http://bit.ly/1TfWQll

57万人という数字は暫定的な数字であり、メキシコやオタワ、バンクーバーなどで開催される大規模なマーチの参加者数がさらに加わる見込みで、40万人以上の参加が見込まれたパリでのマーチの開催は中止となってしまったが、気候マーチ全体の参加者総数は60万人をはるかに上回るだろう。

イベントは、175ヶ国で2300以上で開催され、気候変動の影響を受ける立場の人々、開発協力に取り組む団体、気候活動家、若い世代やシニア世代、宗教関係者、先住民族、労働組合関係者など、あらゆる立場の人々が一緒になって行進した。

パリでは、ローマ教皇や潘基文国連事務総長のものを含め、2万2千足の靴が市内の共和国広場に並べられた。これは、パリの気候マーチに参加するはずだった40万人の代わりに置かれたものだ。また、約1万人がパリ市内で気候変動への影響を受けやすい人々と団結し、手をとり合って、気候をまもる人々の意思を平和的な方法でアピールした。気候マーチの参加者たちは、気候変動対策をとることで、私たちの生活にとって密接にかかわる格差や貧困、食料やエネルギー、水や雇用、安全や人権といった課題を解決できることを行動で示した。

日本でも「気候をまもるパリへの行進。アースパレード2015」が実施された。パレードを企画した桃井貴子は、「先週末、世界中の多くの人々が気候変動を防ぐための緊急の行動を求めて声をあげ、私たちも日本で東京と京都でマーチを行った。これらのマーチによって『気候変動対策を強化すべき』という声は、これ以上ないほど大きくなった。COP21パリ会議では、各国政府は、これらの声にこたえ、気候変動の主因である化石燃料からの温室効果ガス排出を2050年までにゼロするため、強固で普遍的な合意を実現しなければならない。」とコメントした。

世界のアクションのハイライト

  • 気候マーチは世界中で開催され、10ヶ国以上で過去最大規模となった。例えば、オーストラリア(全体で14万人、メルボルンだけで6万人)、インド(14万人)、ニュージーランド(3万3000人)、バングラデシュ、イギリス(ロンドンで5万人以上)、イタリア(ローマで2万人以上)、スペイン(マドリードで2万人以上)、デンマーク(コペンハーゲンで1万人以上)、ギリシャ(アテネで3000人以上)、スイス(ジェノバで5000人以上)、オーストリア(ウィーンで2000人以上)、日本(1700人以上)。
  • グローバルな気候マーチに関連するイベントは、モンゴル、サウジアラビアやサモア、イエメンの首都サヌアなど多様な国々で行われた。また韓国では修道女たちもマーチに参加し、ニューカレドニアやマーシャル諸島などの太平洋の小さな島国でも、力強い行進が行われた。セネガルやガンビア、コートジボワール、ナイジェリアの都市でもマーチが行われ、さらにはケニアで、赤道を横切ってマーチが行われた。
  • 日本では、東京、京都を中心にグローバルな気候マーチの一貫として「気候をまもるパリへの行進。アースパレード2015」が開催された。東京では日比谷野外音楽堂の集会にて「2℃」のフォトアクションを行い、「2℃目標」の実現を求める市民の意志を示し、銀座を行進した。また、京都では円山公園にてユースを中心とする様々なアクションが行われCOP21パリ合意の成功と京都からパリへとバトンを託すべく意思を示し、行進した。このほか函館、徳島、那覇などでもアースパレードが行われ、総勢数千人が参加している。
  • 世界各地で気候変動の被害が発生している。迅速に気候変動対策を強化しなければ、新たに100万人以上の人々が貧困に陥ることになる。しかし、解決策はある。先進的な地域コミュニティや都市、企業は、再生可能エネルギーのメリットを生かし、温暖化影響に弱い地域が気候変動に負けないコミュニティを創造している。各国政府は、今こそ、気候マーチに参加している人々の声を聞き、前進するべきだ。
  • 11月30日から12月11日までパリで開催されるCOP21パリ会議は、190ヶ国以上が化石燃料ではなく全ての人々のために100%自然エネルギーへの転換を進め、気候変動の影響にさらされる人々を適切に支援するためのプラットフォームを実現するためのチャンスである。
  • 気候行動を支持する様々な市民団体はパリ会議にも参加し、意欲的な合意の実現に向けて、さまざまな活動を展開する予定である。

各団体からの声

桃井貴子(気候ネットワーク東京事務所長)
市民は、COP21で気候変動の危機を回避するために「2℃目標」に向けた意味のある合意の実現を求めて行進した。日本の世界に対する責任は大きく、途上国への支援を拡大させつつ、国内では原発や化石燃料ではなく、省エネや再エネ100%に向けた未来に早く移行することが急務の課題。その大きな後押しをする意義のある合意がパリで図られることが必要だ。

ケリー・デント(オックスファム、気候変動リーダー)
気候変動対策の強化を求める人々の声は世界中から沸き起こり、パリ市街地にまで響き渡った。30日の首脳級会合に出席する世界のリーダーたちの耳に届いているに違いない。何百万もの人々が、世界の最も貧しい人々がすでに受けている甚大な気候変動被害に対し、最善の取り組みを期待していると意思を示した。すべての人々の将来のために、世界のリーダーたちは高いレベルの成果を実現しなければならない。

ホダ・バラク(350.org、国際交渉マネージャー)
パリでは今日、私たちは気候変動と暴力に対し団結した。ここにいる人々と世界中の気候マーチに参加している何十万人もの人々は、世界のリーダー達に対して明確なメッセージを示している。そのメッセージとは、「化石燃料は地中に埋めたままにし、資金は再生可能エネルギーを100%にするために使っていくべきだ。」というものである。

クミ・ナイドゥ(グリーンピース事務局長)
5大陸にまたがり、人々は自分たちが世界を変え、動かそうとマーチを行ってきた。世界中の都市で、人々は気候変動問題において政治的なリーダーシップを求めた。すなわち、気温上昇を安全な範囲内にとどめ、化石燃料の時代を終わらせ、今世紀中頃までに再生可能エネルギーを100%にするための道筋を作ることを求めている。もし2週間でそれが実現されれば、パリで歴史的な合意が出来たことを意味する。人々はマーチを行い、われわれは、パリは2週間で合意が実現されるようプレッシャーを与え続ける。しかし今その成否は、政治家たちの双肩にかかっている。

リアム・アプソン(英国気候変動ユース(UKYYCC)、気候活動家)
私たちは、私たち若者の未来のため、各国首脳が交渉し、今以上のことをなしとげなければならないということを伝えるためにマーチに参加した。私たちは明確で公平な未来を求めている。

モハメド・アドウ(クリスチャン・エイド、気候上級顧問)
気候変動の影響を実感するケニア人として、様々な人生を歩んできたあらゆる肌の色と人種の人々が、気候をまもるために声を一つにして声を上げることは大きな意味がある。私の望みは世界のリーダーがその声を聞き、大きな成果をもたらすことである。世界中の人々による団結した行動はかつてない大規模なものとなった。気候をまもるための活動がまだあまり広がっていない地域でも多くのマーチが行われたことからも、世界がどれだけ政治が行動することを求めているのかがわかるだろう。

アミターブ・ベハール(インド、ナショナルアンカー、action/2015)
気候変動に取り組むことと貧困と格差を終わらせることは表裏一体である。我々は気候変動問題に取り組まなければ持続可能な開発を進めることはできないし、貧困や格差、持続可能でない開発の根本的な原因と向き合わない限り、気候変動に対処することもできない。もしリーダーたちが格差や貧困と戦い、新たに採択された持続可能な開発目標(SDGs)を我々の世代で達成したいのであれば、彼らは転換点となるような計画をCOP21で採択し、実施する必要があるだろう。

アイザック・カボンゴ(CANウガンダ、会長)
私たちウガンダの市民は自分たちの意思と気候変動の課題に立ち向かう約束を示した。ウガンダ政府および先進国はこの約束を実行するうえでのリーダーシップ、資金および政策指針を提供するべきである。

サファアル・ ジェヨーシー(インディACT、気候・エネルギーキャンペーン代表)
ベイルートとカイロでの気候マーチでは、私たちの地域が気候変動の影響に非常に脆弱であり、すでに甚大な被害を受けているためアラブの人々が気候変動を注視していること、そしてそれが我々の取り組むべき課題であることを訴えた。私たちは、COP21の全てのリーダーたちに対し、公平な拘束力のある合意にサインすることを求めている。

スティーブン・ブラウン(国際市民欧州事務局長、パリでの談話)
貧困と気候変動は表裏一体である。最も貧しい地域コミュニティは、極端な気候によって最もひどい被害に見舞われることになる。温室効果ガスをほとんど排出していない貧困層にとって、このことは受け入れられるものではない。もし私たちが今気候変動に取り組まなければ、貧困を撲滅するために成し遂げてきた成果を全て台無しにしてしまうだろう。COP開幕を前に、気候変動の影響に脆弱な社会で暮らす多くの人々をはじめとする何十万人もの人々が各国政府に対して緊急の行動をとるよう訴え、世界中でマーチを行った。世界のリーダーは気候変動対策の野心的な国際合意を行うことで、世界の人々の大きな叫びに応えなければならない。

ヘンダ・ガンダマナ(2015年インドネシアアクションのコーディネーター、ジャカルタのマーチからの談話)
気候変動はすでに私たちにとって現実である。私たちは毎日その影響を感じ、今も被害を被っている。深刻な洪水から干ばつまで、様々な影響によって人の命や生活手段が失われている。COP21に出席するリーダーに向けてメッセージを送るため、私たちは行進した。彼らは私たちが声高に訴えた明快なメッセージに耳を傾けなければならない。私たちの生活がかかっているのだ。手遅れにならないうちに、私たち全員の未来のために今行動しなければならない。

カースティ・マクネイル(セーブザチルドレンのキャンペーンディレクター、 2015年のロンドン気候マーチの参加メンバー)
子どもたちは気候変動の影響の最前線にいる。世界の最貧国では、気候変動の原因に対して最も責任が小さいにもかかわらず、子どもたちはすでに気候変動の影響を感じている。世界的な気候マーチの一環として、多くの小さい子どもや若者を含むたくさんの人々が気候変動に闘うため、迅速な行動を求めて声を上げた。パリ会議に参加するリーダーたちは、「いま自分たちが行う決定は将来世代に影響を与える」ということを忘れてはならない。今こそ、温暖化対策強化のために強力な合意が必要である。

以上

問い合わせ

Climate Action Network Japan (CAN-Japan) 担当:平田
〒604-8124 京都府京都市中京区帯屋町574番地 高倉ビル305 気候ネットワーク内 CAN-Japan
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Climate Action Now! キャンペーン実行委員会(気候ネットワーク東京事務所 担当:桃井)
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