珍しい姿をした「穴あき雲」が現われたと評判です。穴あき雲とはどんな「雲」なのでしょう?なぜ、雲に穴が空くのか?いつどんな場所で現れる雲なのか?また、地震とも関係があるとも言われているのは本当なのでしょうか?
「穴あき雲」とはどんな雲?
2020年11月30日、日本の広い地域で「穴あき雲」が観測されました!
穴あき雲とは【層状に薄く広がった巻積雲や高積雲でみられる、円形の隙間が空いた雲】のことを指します。
広がった雲にポッカリ穴が空いている状態の雲のことですね〜!
英語では
- “fallstreak hole“(穴あき雲)
- “hole punch cloud“(穴あき雲)
- “skypunch“、”canal cloud“(スカイパンチ・運河雲)
- “cloud hole“(雲の穴)
などと呼ばれています。
日本語の別名としては、英語音写主体の「ホールパンチ雲」「スカイパンチ雲」と呼ばれることもあります。
この雲に空いた穴がハートの形だったり、不思議な形だったことからニュースでも多く取り上げられていましたね。
なんとなくハートに見えた❤️
穴あき雲❓ pic.twitter.com/3gXp7kmdjI— mocchan (@mocchan135206) November 30, 2020
素敵〜♡
この他にも、いろんな場所から見られたこと、時間が通勤通学時間だったこともあり、沢山の情報(写真など)が寄せられています!
「穴あき雲」関東や四国など各地の空で目撃相次ぐhttps://t.co/zHzmSV01xj#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/J17j00btex
— NHKニュース (@nhk_news) November 30, 2020
今朝の平塚では、雲に穴が開いたように見える「穴あき雲」が観測されました。これは2020年11月30日7時53分から約8分間、平塚の自宅から西の高い空に向けた広角カメラで見た、穴あき雲の変化(10倍速)です。このような穴がいくつも流れていました。 pic.twitter.com/8oGA0Cp9KT
— 藤井大地 (@dfuji1) November 30, 2020
気象関係機関のみならず、本格的な映像に収めている人もいますね。
これだけ空は多くの人の心を掴むのですね〜。
いつも見慣れている空ですから何かちょっとしたことでも【異常】があると気持ちが揺さぶられる、ということもあるのかも。
穴が開く前の雲
「穴あき雲」の穴が開く前の雲はなんの雲なのでしょう!?
ーウェザーニュースHPよりー
雲には種類があり、それぞれに呼び名があります。
1.巻雲(けんうん)・・・・・すじ雲、はね雲、しらす雲
2.巻積雲(けんせきうん)・・うろこ雲、さば雲、いわし雲
3.巻層雲(けんそううん)・・うす雲、かすみ雲
4.高積雲(こうせきうん)・・ひつじ雲
5.高層雲(こうそううん)・・おぼろ雲
6.乱層雲(らんそううん)・・雨雲、雪雲
7.積層雲(せきそううん)・・うね雲、むら雲
8.積雲(せきうん)・・・・・わた雲
9.層雲(そううん)・・・・・きり雲
10.積乱雲(せきらんうん)・ 入道雲、雷雲
中には聞いたことがある名前もありますよね。
ウェザーニュースによると、穴あき雲は、薄い層状に広がった巻積(けんせき)雲(うろこ雲)や高積雲(ひつじ雲)に円形の隙間ができた雲なのだとか。
「穴あき雲」と呼ばれるのは”薄い雲”にポッカリ穴が開いている状態の雲のことなので、雲に穴が開いたように見えるためには
「積乱雲や乱層雲のように雨を降らせる力」
「高度(上下)に厚みがある雲よりは、高度が一定で広範囲に同じ模様に見える巻積雲(うろこ雲)や高層雲といった雲」
だと「穴が空いている」ように見えます。
「穴あき雲」は珍しい雲の一つですが、ちょっと今日は雲が多いかな?と思った時に、空をグルッと見渡してみると、もしかしたら見つけられるかもしれませんね。
「穴あき雲」が出来る理由は?
「穴あき雲」はどうして穴が空いたのでしょう?
いろいろと調べてみると、「穴あき雲」が現れる理由には2つの説がありました。
氷晶落下説
一般的に「穴あき雲」の発生原因と言われているのがこちらです。
週の始まりとなる今日30日(月)朝に香川県や静岡県などで雲にポッカリと穴が空いたような不思議な空が見られました。
これは「穴あき雲」と呼ばれる珍しいもので、雲を構成する氷点下なのに凍らない水滴がこうした現象のきっかけです。https://t.co/Zov0vI17JK pic.twitter.com/OibeU1qW5j— ウェザーニュース (@wni_jp) November 29, 2020
簡単に言うと・・・
白く見えている雲の粒が過冷却状態でありながら、ある一点で凍った時、その周りの粒が蒸発(飽和水蒸気圧の差)し、凍った粒に昇華し氷晶が急速に成長して落下を始めます。
すると、その部分だけすっぽり雲(の粒)が無くなってしまい穴のように見える。
ということのようです。
簡単に書いたつもりですが、ちょっと難しいですよね。
「氷点下の気温エリアのある部分で、雲(の粒)が凍って落下した。」
ということなのでしょう。
電磁波・大気重力波説
穴あき雲ができる理由の「もう一つの説」はこちらです。
穴空き雲は2つの説が有って1つは
ウエザーニュース社さんから書かれている内容と
もう1つは強い電磁波や大気重力波を
受けた時に出来る2つの説が有ります
富士山で火山性地震が増加した時にも
画像の穴あき雲が山の東側上空に出来ました
上記の穴あき雲の真下がNIED須走観測点
火山監視観測点 pic.twitter.com/BiSfqrYWB3— isawanin2 (@isawanin2) November 30, 2020
このTweetにあるように」電磁波や大気重力が雲の粒になんらかの影響」を与え、同じように雲の粒が水滴化して部分的に無くなってしまう、という説もあるようです。
どちらの説が正しいのでしょうね?
「穴あき雲」のできる原因や理由は、大地や大気の自然現象で人知を超えたところにあるのかも。
穴あき雲はいつ現れる?
「穴あき雲」がいつ現れるのか予測するのは難しいです。
一般的に目にする機会は少ない雲なので、UFOやUAP(Unidentified Aerial Phenomenon=未確認空中現象)などと誤認された例もあるほどです。
でも、学術的には決して珍しい現象ではないそうで、ロシアやアメリカではしばしば見られる雲なのです。
薄い層状に広がった巻積(けんせき)雲(うろこ雲)や高積雲(ひつじ雲)が見られたら、穴あき雲ができる可能性があるので、空を見上げて入れば穴が開く瞬間をみるチャンスがあるかもしれませんね!?
穴あき雲と地震との関係
さて、「穴あき雲」を調べているとついて回るワードが『地震』です。
【地震雲】四国や東海で珍しい「穴あき雲」が出現!不思議な雲の目撃が相次ぐhttps://t.co/2SXWOhT6r6 pic.twitter.com/iEGUTTr0VK
— 驚味ルモン! (@UppleZOOM) December 1, 2020
確かにふと見上げた空がこんなだったらちょっと怖いですよね。
先ほど撮れた穴あき雲もどうぞ…m(__)m
私は愛知ですよ…ノ
気象レーダー見やすいですね…
国内にプレート4枚集中してるせいなのか、日本周辺の空が荒れるほど外国で強い地震リスク高いように感じます…(´・ω・`)
そして深夜から今朝にかけて世界中揺れてます…
MM震度階級7含めて… pic.twitter.com/xRx8rJ6o4w— § 夜 § (@sadruck_vikhes) November 29, 2020
中には「穴あき雲」を”地震雲”と同じように思っている人も多いようです。
ただ、地震雲というのは科学的根拠のないもので、否定こそしないものの「この雲が現れたら地震が起きる」と科学的に説明できないものと言えます。
不気味さや不思議さが天変地異に結び付けがちですが、こと「穴あき雲」に関しては上空の気温が織り成すファンタジーくらいに思っていてもよさそうですね。
まとめ
【穴あき雲|地震と関係あり?なぜ穴があいていつ見られる?【画像あり】】をまとめました。
「知っとく!防災のすべて」でした。