今回は夏至についてのお話です。夏至とはどんな日なのか、スピリチュアル的な意味や昔から人々は夏至の日にどのように過ごしてきたのか?また、おすすめの食べ物もご紹介します!【2022年版】
2022年の夏至はいつ?
まず、2022年の夏至はいつなのか把握しておきましょう!!
2022年の北半球の夏至は、協定世界時6月21日午後9時13分です。
日本の標準時は協定世界時より9時間進めた時間なので、これを日本時間にすると午後6時13分になります。
2022年夏至(日本)
◆6月21日(火)午後6時13分
夏至とは?
夏至とは昼が1年で最も長くなる日です。
昼の時間が最も短い冬至に比べると、昼の時間は約5時間も長くなるのです。
では「夏至は6月21日」なのだから『午後6時13分』という時間は関係ないのでは?と思いますよね。
実はこの時間こそが「至」と呼ばれる地球の自転が太陽に対して最も傾く”瞬間”なのです。
この「至」を含む日を「夏至」「冬至」を呼ぶのです。
太陽側を向いた北半球=「夏至」昼が1年で最も長くなる日
反対側の南半球=「冬至」夜が1年で最も長くなる日
ちなみに12月22日頃に起こる北半球の冬至は南半球では夏至となります。
日の出と日の入り時間は関係ない
勘違いしやすいのですが、夏至の日は昼間が一番長いからと言って、日の出が一番早く日の入りが一番遅いわけではありません。
日の出が最も早いのは夏至の一週間ほど前です。
日の入りが最も遅いのは夏至の一週間ほど後となっています。
夏至はあくまでも『日の出から日の入りまで」が最も長い日のことなのです。
参考:ウェザーニュース
夏至のスピリチュアル的意味
夏至の頃は「まだ明るいのに、もうこんな時間!」と慌てるのもこの時期ならではのことですね。
スピリチュアル的には夏至は「エネルギーの流れが変わる転換点」「ターニングポイント」と考えられています。
この時期は人生の選択や決断を迫られることが多いと考えられます。
あらゆる面で変化が起きやすく、大切な人との距離が縮まったり離れたりするかもしれません。
正しい決断をするためには、まずは心を落ち着かせてインスピレーションを感じやすくしたいものです。
宇宙(太陽)からの大きなエネルギーによって乱れる体調や心を整えましょう!
瞑想やヨガもおすすめです!!
夏至の過ごし方
太陽のエネルギーがあふれる夏至前後のこの時期は、どのように過ごすのがいいのでしょう?
まずは世界中の人々が、昔からどのように過ごしてきたのかを見てみましょう。
イギリス:ストーンヘンジ
夏至の日は「太陽の誕生日」「太陽年の元年」と呼ばれ、キリスト教が盛んな国ではお祭りが盛大に開催されます。
イギリスにある「ストーンヘンジ」では、夏至の日に3万人もの人が集まって日の出を待ちます。
ストーンヘンジはイギリスになる不思議な建物で5000年前の遺跡です。
この建物が建てられた目的はいまだに解明されていませんが、ストーンサークル(環状列石)の外側にあるヒールストーンは、環の中心から夏至日の日の出の方向を見た線上に立っています。
夏至の日には、朝陽がストーンヘンジの中心である祭壇の間から昇るのです。
スカンディナヴィア
メイポールと呼ばれる柱を立てて周りで踊り、酒を飲み恋に花を咲かせます。
スラブ族
花輪をかぶりかかり日を囲んで踊り、火を飛び越えた人は幸運と健康になれると言われています。
エジプト:ギザの大ピラミット
有名なギザの大ピラミットも、夏至の日にはクフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドの間に日が沈みます。
太陽と並ぶ位置に建てられているからだなのだとか。
古代エジプト人はどのようなお祭りをしていたのでしょうね?
日本:伊勢市
日本でも三重県伊勢市の二見興玉神社では夫婦岩付近で夏至祭りが開催されます。
100万人のキャンドルナイト
2003年から開催されている「100万人のキャンドルナイト」というイベントが、夏至の前後に日本各地で開催されます。
「電気を消してスローな夜を」という節電やスローライフを呼びかけるイベントです。
日本では夏至の頃は田植えの繁忙期だからか、古くからの行事はあまりありませんが、このように普段と違った蝋燭の光で心穏やかに過ごすのもいいですね。
夏至の日のおすすめな過ごし方
古来より、世界中で夏至の日にお祭りが行われてきたのにはやはり意味があるに違いありません。
人々と集い、「感謝」や「祈り」で心を一つにすることで「平和」「共同」「繋がり」をパワーアップすることができます。
2022年はコロナ禍から少し光が見えてきたところです。
また、夏至の太陽のエネルギーを「エネルギーの流れが変わる転換点」「ターニングポイント」と捉え、これまでコロナ禍で体や心に溜まったものをデトックスしましょう。
上述したようにヨガや瞑想、キャンドルナイトもおすすめですよ。
また、古来より花輪をつけて踊っていたことからお花の香も重要です。
心落ち着く香を用意して、体いっぱいに宇宙からのエネルギーを感じるといいですね。
夏至のおすすめの食べ物
夏至は、これまで体や心に溜まった疲労を排出するために、デトックス効果のある食べ物や、これから訪れる暑さのための滋養強壮の食べ物がおすすめです。
まずは先人の方達の知恵をご紹介します。
夏至の日は冬至のカボチャのように全国共通で食べるものは特にありません。
日本各地で冬瓜、タコ、水無月、焼き餅、イチジク田楽、茗荷、など夏至の日に食べる習慣があります。
これらは豊作祈願や、水分補給、夏バテ効果、などの意味や効果があるものばかり。
- 関東地方:新小麦で焼き餅を作って神に供える
- 島根県:小麦で団子やまんじゅうを作って神に供える
- 大阪府:タコを食べる(夏至から半夏生まで)
- 京都府:水無月という和菓子を食べる
- 愛知県:無花果田楽を食べる
タコは夏至が田植えの時期なことから「タコの八本の足のように稲の根が八方に深く根を張るように」という願いが込められているそうですね。
このように日本では夏至は夏の訪れの前であり、農作物の豊作祈願と重なることから、神様への御供物も多いです。
近年ではデトックス効果やスピリチュアルな観点から「水」を飲むといいとも言われています。
まとめ
【夏至とは?スピリチュアル的意味と2022年の過ごし方やおすすめ食べ物!】をまとめました。
夏至は1年で1番昼間が長い日です。「エネルギーの流れが変わる転換点」「ターニングポイント」と考えられています。
特別な太陽のエネルギーを浴び、これまで心身に溜まったものを吐き出して心穏やかに新しい道を切り開いていきましょう!