黄砂・pm2.5が飛散する季節。洗濯物を外に干しても大丈夫なのか悩みますよね。黄砂・pm2.5の洗濯物への影響や、外に干しちゃった場合はどうしたらいいの?その対処法や注意点をまとめました!
黄砂とpm2.5の違い
春は花粉症の私にとってはとても辛い季節です。
いろいろな花粉にアレルギーを持つ私は、ほぼ1年を通して花粉症状があるのですが、春は特に悪化します。
お医者さんによると、春は黄砂やpm2.5の飛来によりアレルギー症状を誘発するからなのだとか。
黄砂やpm2.5は花粉と比べて粒子が細かく、それを吸い込むことで花粉症よりも症状を重くしてしまう可能性があると考えられています。
そんな春先は洗濯物や布団を干すのも神経を使うので、黄砂やpm2.5の飛散情報から目が離せません。
洗濯物や布団を外干ししちゃって黄砂やpm2.5が付着したら叩けばいいのでしょうか?
まずは黄砂やpm2.5とは何なのかをみてみましょう。
黄砂とは?
黄砂とは、東アジアの砂漠(ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強い風により舞い上がって飛んでくる砂や塵(チリ)のことを言います。
その名の通り黄色い砂で、飛来すると窓ガラスや車が、細かい黄色の砂だらけになりますよね。
そうなのです。
黄砂でも粒の大きいものは途中で中国大陸などに落ちてしまうのですが、細かいものは日本までやってきます。
日本に到達する黄砂の粒径は直径4ミクロンくらい。
4ミクロン=0.004 ミリメートルになります。
とても細かい小さな粒です。
この小さな粒が日本にまで届くのは、低気圧の南側の強風域で巻き上げられることが多く、日本では春に観測されることが多いのです。
pm2.5とは?
黄砂の飛来する時期になると「pm2.5」という言葉をよく聞きます。
pm2.5は大気中に浮遊するごくごく微小な粒子のことを言います。
その大きさは2.5μm(マイクロメートル)(1μm=1mmの千分の1)以下の超微粒子で、pmとは粒子状物質(particulate matter)の略です。
つまりpm2.5は「小さな粒子」の単位で、特定の物質を指す言葉ではありません。
その大きさは髪の毛の太さの30分の1くらいです。
成分は炭素成分・硝酸塩・硫酸塩・アンモニウム塩のほか・ケイ素・ナトリウム・アルミニウムなどの無機元素です。
何だか難しい話に聞こえますが、簡単にいえば
「人の肺の奥まで入ってしまうほど小さな物質」ということになります。
pm2.5の原因になる物質は
- 工場から排出される煤煙や排気ガスなど
- 物の燃焼によって排出されるもの
- 火山や黄砂など自然に由来するもの
などなど様々あります。
pm2.5は黄砂とともに中国大陸から飛来すると思われがちですが、それだけでなく普通の家庭でも発生します。
喫煙や調理、ストーブなどからも発生しているのです。
では、なぜ日本では黄砂とpm2.5が同じ時期に注意喚起されるのかというと、黄砂とともに大陸からpm2.5の物質も飛来するからなのです。
冬から春にかけてpm2.5の濃度が上昇する傾向があり、それが強い風に乗って日本上空に達して降り注ぐのです。
洗濯物を外干ししちゃった!?
さてさて、黄砂やpm2.5の説明が長くなりましたが
黄砂やpm2.5注意報が出ている時にうっかり洗濯物を外干ししてしまった経験はありませんか?
そんな時、もちろん洗濯物には黄砂やpm2.5の物質は付着しています。
黄砂自体は砂なので、乾いた状態で付着したのであれば叩けば落ちます。
しかし、濡れた状態で付着すると繊維の奥まで入り込んでしまい叩いても落としきれません。
泥だらけの運動着を想像してください。
あんな感じです。
やはり洗い直すのが一番いいでしょう。
黄砂もpm2.5も超微粒子なので、屋外に干すのは避けるのがベストです。
どうしても外に干したい場合は、洗濯物カバーを使用すると付着を軽減できる可能性があります。
*全く付着しないわけではありません
お勧めの干し方
外干しできないとなると、部屋干ししないといけません。
部屋干しの洗濯物は臭くなることが多いです。
その匂いの原因は「細菌」なので、細菌を増殖させないように洗濯物を干せばいいのですが、どうしたら増殖させないことができるのでしょう?
抗菌作用のある洗濯洗剤を使う
細菌を増殖させなければ匂わないので「抗菌作法」のある洗剤を使用するといいですね。
サーキュレーターと除湿機を使う
また素早く乾燥させると最近の増殖を減ら匂わなくなります。
サーキュレータや除湿機を使うのも手です。
こちらは除湿機能付きのサーキュレーターなのでオススメです。
乾燥機を使う
外干しできないときは、やはり乾燥機があれば一番だと思います。
浴室の乾燥機能を使う
最近のマンションや一軒家には浴室に乾燥機能が付いています。
私の家の浴室にはその機能が無いので(換気扇・窓のみ)何ともいえませんが、抗菌洗濯洗剤を使用して、浴室乾燥すると匂いもそんなに気にならないと聞きます。
どうしてもという場合は、コインランドリーを利用するのもいいですよね。
黄砂やpm2.5の予防対策と注意点
2021年は10年に1度の濃度の高い黄砂が日本に飛来する予想されています。
黄砂やpm2.5を予防するにはどうしたらいいのでしょう?
それは花粉症対策と似ています。
- 吸い込まない
- 持ち込まない
屋内では外気を取り込まないようにするのが一番ですが、新型ウイルスの影響もあり換気もしなくてはいけません。
窓の開け閉めは最小限にして、空気清浄機を活用してください。
外出する際はマスクは必須ですが、花粉症用マスクや布マスク、ウレタンマスクなどはウイルス同様にマスクを素通りしてしまいます。
ウイルス対策用のサージカルマスク、使い捨て不織布マスクを着用することをお勧めします!
衣類は花粉対策と同じく、ツルツルした素材のものや帽子やメガネも効果的です。
家に入る前にパタパタとはたき落とすか、ブラシをかけましょう。
もちろん帰宅したら手洗い・うがい・洗顔をして、洗い流すのは忘れずに!
ウイルス対策と同様に、黄砂やpm2.5対策は「家に持ち込まない」ことが大切になります。
まとめ
【黄砂・pm2.5の洗濯物への影響は?外干しちゃったら叩けば大丈夫?】をまとめました。
洗濯物を外干ししてしまったら叩けばある程度は落ちますが、何しろ超微粒子なので繊維の奥深くまで入り込んでしまいます。
もう一度洗うことをお勧めします。
また、部屋干しする場合は抗菌洗濯洗剤を使用して素早く乾かすことで細菌の増殖を抑えることができます。
春先の黄砂やpm2.5対策はウイルス対策と似ています。
マスク着用、手洗いうがい、家に持ち込まないを心がけましょう!
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「知っとく!防災のすべて」でした。