「寒いけど窓開いてる?」と、かつての冬なら真っ先にその窓を閉めたものですが、ニューノーマルな今冬からは「感染症予防」として換気が推奨されています!冬場の効果的な換気方法と湿度の重要性について知っておく事が重要です!
冬場の感染症:インフルエンザ
冬場の感染症といえばインフルエンザが真っ先に浮かびます。
なぜ、インフルエンザの患者数は冬場になると多くなるのでしょう?
感染症を起こすウイルスは、寒くて乾燥した環境を好むので活発になり、逆に人間は乾燥下では鼻や喉の粘膜が弱くなって罹患する可能性が高まります。
ところが、2020‐21の冬場は異変が起きています。
インフルエンザは怖くない?
実は2020年11月の段階で日本国内のインフルエンザ患者が激減しているのです。
みんな本気で手洗いうがいすればインフルエンザを制圧できるじゃん…
コロナじゃなくても引き続きやれ pic.twitter.com/HpzFmGwFYg
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) November 24, 2020
いつもなら聞く「学級閉鎖」などのニュースも聞かないですね。
と思っていたらやはりインフルエンザ患者そのものがほとんどいない、という現実がありました。
例年ならば9月末の時点ですでに数百人が報告されており、インフルエンザが爆発的に流行した昨年は3813人もいました。
2020年9月末までのインフルエンザの患者数が例年の1000分の1以下にとどまっているのです。
手洗い・うがい・マスク・予防接種、そしてしっかり食べて無理をしない、
という昔から言われ続けていた「感染症対策」を、2020年の冬は日本国内で多くの人々が実践しているので、インフルエンザも生きて行く場所を見つけられないようです。
これだけインフルエンザ を聞かない冬も始めてです。
しかし、それだけでは制圧できなさそうなのが今、世界中を席捲している新型ウイルス感染症です。
国や地域によっては新規感染者を限りなくゼロに抑え込めているところもあるようですが、世界全体でみるとまだまだ増え続けているのが現状です。
感染予防:換気
そんなやっかいな病気には誰だってかかりたくないものです。
どうにかしてかからないようにしたいと思っていたら『換気』がとても有効らしいという話しを聞きました。
というより『換気』しないとヤバい?らしいのです。
エアロゾル感染はどうやって起こるか?
朝日新聞の良質な記事です。
閉め切った空間で、咳で発生したエアロゾルが長時間漂い感染源になりうる事を示す動画が見れます。
空気感染しないコロナ、換気なぜ必要?漂う粒子を見るとhttps://t.co/xuY5MXVLBN pic.twitter.com/wCCWJnyMh8— influenzer (@influenzer3) March 30, 2020
上記の記事にあるように、新型ウイルス感染症をもたらすウイルスは空気中をフワフワ漂っているとのこと。
(その空間にウイルスが存在する場合)長時間滞留している空気には、それだけ多くのウイルスが含まれていることになります。
効果的な換気の方法
そこで、部屋の空気を入れ替える「効果的な換気方法」をご紹介します!
まずは当然のことなのですが「窓を開ける事」です。
でも、ただ開ければいいというものではありません。
・2か所の窓を開ける
・30分に1回3〜4分間
いくら窓を開けても空気の移動がなければ、一部に滞留してしまい換気の意味が半減してしまいます。
空気の通り道をつくり部屋全体の空気が移動するようにするのです。
その際、最も効果的なのは風上と風下の窓を開けること。
風が吹き込む窓と、その対角線上にある窓を同時に開けて空気の出口と入り口をつくることで空気を入れ替えましょう!
出来るだけ窓と窓との距離を開けるとさらにいいそうですよ。
この時、気になるのは室内温度の低下ですが、暖房で室内を暖めた後、暖房を入れたまま窓を開けるといいですね。
冷えた壁や床や天井が暖まれば、換気時も室温が下がりにくくなり、暖房器具から離れた窓を開ければ、暖房費が抑えられるのだそうです!!
また、窓がないような環境下では
・換気扇や通気口をフル稼働
させることが換気につながるそうです。
キッチン、トイレ、風呂場などの換気扇を上手く使うといいですね!!
感染予防:湿度
ウイルスが活性化しにくい環境としては「室温20℃、湿度40%〜60%」が最適だと言われています。
ウイルス感染予防には換気だけでなく「湿度」にも注意しましょう!
花粉症の方はよくお分かりだと思うのですが、適度な湿気は「鼻の粘膜を守り」「空気中を舞う花粉を地面に落としてくれる」ので症状が和らぎます。
ウイルスも乾燥していると空気中に舞うのですが、適度な湿気があると下に落ちるのだとか。
理化学研究所が世界最速のスーパーコンピューター「富岳」で、室内で会話している時の飛沫についてシミュレーション実験を実施したところ、湿度30%と湿度60%で飛沫の量を比べると、1.8メートル先に届く飛沫の量は『湿度30%が2倍』という結果が出たそうです。
口から出る飛沫は、乾燥した湿度の低い部屋では飛ぶ量が増えて、乾燥した環境では小さい微粒子になるため拡散しやすいのだそうです。
【一般的に快適なコンディション】
冬場の適正室温・・・・18℃~22℃(人によっては少し寒いと感じる)
冬場の適正湿度・・・・45%~60%(低いとウイルスの感染力が高まり、70%を超えると結露やカビの発生要因になり得ます)
夏場の適正室温・・・・25℃~28℃
夏場の適正湿度・・・・55%~65%
といった数値が設定されています。
寒い、暑いは個人差がありますが、こんな数値を意識し続けることが大事なことかもしれません。
換気&湿度のお役立グッズ
湿度や温度と言っても、なかなか自身で分かりませんよね。
そこで、換気に役立つお役立ちグッズを集めて見ました!!
こちらはCO2(二酸化炭素)濃度を測定して、換気のタイミングを色で教えてくれる測定器です。
CO2(二酸化炭素)濃度が濃くなると色が変わって教えてくれます!
価格:14,980円(税込み)
こんなお洒落なデジタル湿度温度計はいかがでしょう!
価格:1,500円(税込み)
お部屋に置いておけば、湿度が一目瞭然なので換気するタイミングも身測れますね♡
デジタルで文字も大きいので見やすいと評判です!
お役立ちグッズを上手く利用して「換気」と「湿度」に注意して、この冬を楽しく過ごしましょう!
まとめ
「冬場の換気方法と対策!換気扇で効果的に湿度にも注意しよう!」をまとめました。
適正な室温や湿度が必ずウイルスから身を守ってくれるわけではありません。
でも、ウイルスに負けないようにすることの一つが環境の管理になります。
「自分の身は自分で守る」
この意識を持ち続けていきたいですよね。
「知っとく、防災のすべて」でした。