ろうと雲ってどんな雲?という事で画像や動画を集めて見ました!竜巻とは違うらしいのでそこのところも知りたいです。地震雲との噂もあるようですよ!では、空に現れる不思議な雲について!
ろうと雲の画像
雲にはいろいろな名前が付けられていますよね。
入道雲や鰯雲(いわしくも)などが一般的に知られています。
ふわふわ青空に浮かぶ雲なら長閑でいいのですが、一転、ゲリラ豪雨や集中豪雨になる危険な雲もあります。
そんな雲の中でも今回は「ろうと雲」について調べて見ましたよ〜。
「ろうと」というのは「じょうご」との呼ばれるこんな形の器具です。
液体を細い口のものに入れ替えるのに便利な道具ですね!
「ろうと雲」はこの形に似ていることから命名されました。
ちなみに読み方は「とうとぐも」「ろうとうん」と読みます。
画像
まずは2020年8月27日に埼玉県越谷市で撮られた「ろうと雲」の画像からどうぞ!!
こちらは、2020年9月6日の豪雨注意報が出されていた小矢部市で目撃されたろうと雲です!
9/6豪雨注意報のさなか、小矢部市にて漏斗(ろうと)雲を目撃#写真好きな人と繋がりたい #キリトリセカイ #額装のない写真展 pic.twitter.com/UoQ5fKbcxG
— くになか SS25s (@kuni_nakaSS25s) September 6, 2020
空から雲が伸びてきてるよっ。
2020年8月28日埼玉県で目撃された「ろうと雲」です!
おはようごさいます。8月28日午前8時頃に埼玉県越谷市と吉川市などで「ろうと雲」が発生した時の写真です。多数の目撃情報が相次ぎました。怖いですね!猛暑が続き大気の状態が非常に不安定になっていたことです。年々なんらかの自然災害が起きてますね地球🌏温暖化が原因ですね今日の気温は35度です pic.twitter.com/dMUPKVP8Uu
— 小梅珍道中 小梅ちゃん (@9u6h33YAmt9nXO7) August 30, 2020
どれも暗い雲から伸びていて不気味な雰囲気ですね。
みなさんは「ろうと雲」を見たことはありますか?
私は幼少のころ海のそばに住んでいたのですが、夏になるとよく海の方角でこの「ろうと雲」を見ました。
それも一本や二本ではないのです。
間隔を開けて何本も現れるので、子供心に怖かったのを覚えています。
もちろん当時は「ろうと雲」なんて名前は知らなかったので「あれに吸い上げられて空に連れて行かれちゃう」と思っていたものですw。
当時、大人たちはこの雲が現れてもあまり関心は無かったように覚えています。
と言うより、今思うとあれは夏の風景の一つだったのかもしれません。
あれから海は埋め立てられて「ろうと雲」は以前のように出現しなくなりました。
その理由は水蒸気に関係がありそうです。
海と「ろうと雲」の関係は後ほどお話ししますね。
ろうと雲の動画
「ろうと雲」の動画を発見!
凄い迫力なので見て見ましょう。
新潟県上越市で発生した、竜巻のたまご「ろうと雲」を捉えた動画がこちら。段々と消えていく様子が、間近の視点から撮影されています。https://t.co/ioGccqACFq pic.twitter.com/x2JYJLTzBe
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 30, 2017
こんなのを見たら「天から龍が降りてくる」と昔の人が思ったとしても不思議ではありません。
ただ、現在は「ろうと雲」というのは「蛇の胴体」や「象の鼻」のように細長いものばかりでなく、太い柱状のものや煙の柱や霧の塊のように見えるものもそう呼ぶそうです。
ろうと雲と竜巻の違いは?
「ろうと雲」と「竜巻」とはどう違うのでしょうか?
まずは「竜巻」とは何なのか調べて見ました。
【竜巻】
竜巻とは、発達した積乱雲で上昇気流を伴う高速の渦巻きが発生し、それが地上付近にまで伸びたもの。
突風の一種で、規模が小さく寿命が短い割に猛烈な風を伴うのが特徴なのだとか。
では、ろうと雲とは何なのでしょう?
【ろうと雲】
竜巻に伴って発生する細長い雲
「ろうと雲」は【竜巻によって巻き込まれた水蒸気が冷やされて水滴になり「雲」になったもの】なのです。
つまり「ろうと雲」は竜巻に伴って発生するのですが、竜巻が発生したからといっていつも「ろうと雲」が発生するとは限らないのです。
ろうと雲は「雲」なので、発生する為には「水分」が必要なんですね。
なので、強い竜巻が発生しても乾燥していると「ろうと雲」はできにくいのです。
私が幼少の頃によく見た「ろうと雲」は海上に現れていました。
水上での竜巻は豊富な水蒸気があるので、より明瞭な「ろうと雲」が形成されやすかったのです。
しかし「明瞭な漏斗雲」ができるこの竜巻の勢力はむしろ弱いのも特徴です。
最近、日本の各地で突風や竜巻だと思われる被害が多くありますが、形状が不明瞭で煙の柱状に見える場合のほうが竜巻の勢力が強い場合も多いのだそうです。
「ろうと雲」のように目に見えるものであれば避難もしやすいのに、と思いますがそう上手くは行かないようですね。
とは言え「ろうと雲」は竜巻に伴って現れる雲なので、竜巻の母体は積乱雲であることを忘れてはいけません!
積乱雲は雷や豪雨をもたらします。
「ゲリラ豪雨」や「集中豪雨」が近くに起きている可能性が高いので「ろうと雲」を見たら安全な場所に避難することをおすすめします!
ところで、よく学校の校庭で、風が渦を巻いて砂埃が巻き上がるのを見たことがある方も多いですよね。
あれは「つむじ風」と言い「竜巻」とは全くの別ものです。
地表付近の大気に上昇気流が発生し、これに水平方向の強風が加わるなどして渦巻状に回転しながら立ち上る突風の一種。
竜巻とは違うのです。
ろうと雲と地震との関係
ろうと雲は「地震雲」と呼ばれるものなのでしょうか?
「地震雲」とは『大きな地震の前後に出現する』といわれる雲のことです。
現在はSNSの発達により、地震が起きる前に「こんな雲を見た!」「地震雲かも!」という投稿も多いですよね。
しかし現在のところ、雲と地震の発生の関連は地球科学や気象学、そして一般的な科学としてほとんど認められていないそうです。
以前、テレビ番組で見たのですが『地震が起きる前には地中奥深いところでの変動により大気中にイオンが増加し、水蒸気の凝結核となって地震雲になる』という話題でした。
しかし、科学的根拠はないとのこと。
それを踏まえて「地震雲」と言われる雲の特徴を調査しました。
- 比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い。
- 風に流されない(流されにくい)。
- 長時間形を変えず消えない。
- 大地震だけに限らず、小規模な地震の前にも地震雲が発生する。
- 雨天や曇天など、空が広く雲に覆われている時には、地震雲とそうでない雲の判別が難しい。
引用元:Wikipedia
地震雲と呼ばれる雲の形は放射状・渦巻き状・直線状の雲など様々なものがあり、その中の一つに「たつ巻型地震雲」と呼ばれるものがあります。
それが「ろうと雲」に似ているそうです。
ただ「たつ巻型地震雲」は特に積乱雲や竜巻を伴ったものだけではありません。
筒状に真っ直ぐ伸びた形状の雲で、飛行機雲とよく似ているので間違われることも多いのだとか。
青空に真っ直ぐ伸びる飛行機雲は綺麗ですよね〜。
ただ、飛行機の姿が見えなくなっても長い間、消滅しないことがあるので「地震雲」と間違われるのだそうです。
と言うことで「ろうと雲」は地震雲の「たつ巻型地震雲」に似ているということでした。
ただし「地震雲」については科学的根拠は現在のところはありませんでした。
まとめ
【ろうと雲とは?竜巻との違いや地震と関係を調査!画像や動画の凄い迫力も!】についてまとめました。
ろうと雲は「ろうと状の雲」のことで竜巻に伴って現れる雲のでした。
地震雲と言われる「たつ巻型地震雲」とは違いましたね。
また、地震雲については現在のところは科学的には証明されていないようです。
まだまだ自然界は不思議でわからないことだらけです。
「知っとく!防災のすべて」でした。