台風12号2020(ドルフィン)が発生しました!米軍やヨーロッパ、Windyやウェザーニュースなどの予報は日本に上陸予想なのか?また、秋雨前線が刺激されて関東や太平洋側で大雨になるのはいつなのでしょう?
台風12号の最新進路予想
例年、この時期にはいくつかの台風が日本に上陸しているのですが2020年はまだ一つも上陸した台風はありません。
21日午後0時、日本の南で台風12号(ドルフィン)が発生し、この台風は日本に上陸する恐れがあります。
今後の情報に充分注意してください。
【台風12号情報】連休明けは台風12号と秋雨前線が北上し、西日本や東日本の太平洋側では300mm以上の大雨のおそれがあります。台風と秋雨前線は典型的な秋の大雨パターンで、警戒が必要です。https://t.co/mnFdILrV5M pic.twitter.com/LpHFk7jHYQ
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 21, 2020
- 中心気圧:992ヘクトパスカル
- 中心付近:最大風速は23メートル
- 最大瞬間風速:35メートル
台風12号は徐々に発達しながら日本の南をゆっくり北上中。連休明けの23日(水)から24日(木)にかけては温帯低気圧に性質を変えながら本州の沿岸に接近、上陸する予想となっています。
引用元:ウェザーニュース Twitter
気象庁は「24時間以内に台風に発達すると見込まれる熱帯低気圧のみを発表」を行います。
なので気象庁から発表があれば、ほぼ間違いなく台風になると思っていいでしょう!
通常、台風はフォリピン沖海域の日本から離れた場所で「たまご」が発生して、発達しながら北上してくるのですが、この台風12号は日本列島の直ぐ近くで台風になりました。
しかも、現在、秋雨前線が日本列島に横たわっているのでその影響が心配です。
引用元:ウェザーニュース
台風の北上に伴い、この秋雨前線を刺激して各地で大雨になる予想です。
連休明けの23日(水)から24日(木)にかけては、温帯低気圧に性質を変えながら本州の沿岸に接近、上陸する予想となっています。
米軍合同台風警報センター(JTWC)
世界各国には気象機関が多数ありますが、最も信頼されている台風情報は「米軍合同台風警報センター(JTWC)」ではないでしょうか。
こちらはハワイ州真珠湾海軍基地にあるアメリカ国防総省の機関で、名前の通りアメリカ軍に向けた気象情報機関ですが、一般の人でも見ることができます。
引用元:JTWC
赤い矢印の部分が台風12号です。
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
JTWCでもすでに熱帯低気圧・台風と認識されていますね!
引用元:JTWC
現在、22日までの予報までしか出ていませんが、このまま北上すると日本に上陸するのは間違いなさそうです。
こちらの図の見方はそんなに難しくはありませんよ〜。
進路予想日時の見方
例えば、進路予報円の横に【22/00Z】の表示がありますね。
これは協定世界時で【22日0時】の台風予想位置を表しています。
これを日本時間に変更するには+9時間を足すだけになります。
協定世界時(Z)→日本時間へ変換(+9時間)
【例】22/00Z→22日09時
風速の見方
日本では風速の単位はm/s(メートル毎秒)ですが、米軍ではKT(ノット)という単位が使われています。
KT(ノット)をm/s(メートル毎秒)にするには2で割るだけです!
KT(ノット)をm/s(メートル毎秒)に変換(÷2)
【例】WINDS50KTS→風速25m/s
予報円の見方
日本の台風の暴風域にあたる部分が少し変わった丸い形で表されています。
- ーーーー風速34ノット(16m/s)強風域
- ーーーー風速50ノット(25m/s)暴風域
- ーーーー風速64ノット(32m/s)暴風域
ヨーロッパ中期予報センター
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)はスーパーコンピュータによる予報で「世界一の数値予報精度」と言われています。
台風情報に関しては日本気象庁や米軍が5日間予想なのに対して、ECMWFは10日間予想になります。
では現在のECMWFの予報を見て見ましょう!
引用元:ECMWF
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)では四国・紀伊半島付近に接近上陸する予報です。
緑色が濃い方が勢力が強くなりますが、台風12号はあまり勢力は発達しない見込みのようですね。
Windy
windy.comは最近人気のサイトです。
このサイトは世界中の風の動きを視覚的に見ることができて分かりやすく、面白いですよね!
チェコの企業のメテオブルー(Meteoblue)が公表したデータを基に制作されています。
Windyは風の動きだけでなく、雲の動きや波などまでが可視化できるのがいい!!
また、自動更新機能付きなので常に最新の情報が確認できるのも嬉しいです。
▶︎をタップすると時間の経過を見る事ができます。
続いてWndyで雨の予想を見て見ましょう!!
同じように▶︎をタップすると時間の経過を見る事ができます。
24日(木)から25(金)にかけて太平洋側で大雨になる予想です。
ウェザーニュース
ウェザーニュースは日本にある世界最大手の民間気象情報会社「ウェザーニューズ」のニュースです。
Twitterやスマホアプリなど、台風や地震の速報など防災情報が充実していますよね!
【24時間以内に台風発生予想】日本の南海上の熱帯低気圧は発達しながら北上を続けています。今後は台風まで発達し、連休明けは日本列島にかなり近づく見込みです。秋雨前線とともに大雨をもたらすおそれがあります。https://t.co/yPEB1lPCva pic.twitter.com/ATP6UNj3Jy
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 21, 2020
ウェザーニュースによると台風12号は連休明けの23日(水)以降に温帯低気圧になると予想。
そして『北東に進んで活発な雨雲が東に拡大、関東などに流れ込み、雨が強まる可能性がある』としています。
連休明けは『関東から西の太平洋側を中心に大雨のおそれ』がありますので、最新の情報を確認し、早めの対策を行うようにしてください。
関東の大雨はいつから?
台風12号2020の影響で大雨になるのはいつからなのでしょう?
現在、世界各国の気象機関が行うシミュレーション間での差が極めて大きく、現時点で影響を詳説するのが難しい状況なのだそうです。
台風が進むコースは夏や秋と、季節によって違いがあります。
台風は太平洋高気圧のヘリに沿って進むので、太平洋高気圧が大きく張り出している「夏」は九州や四国に近づく事が多いです。
しかし、秋になると太平洋高気圧は日本から遠ざかるため、台風は日本に近づきやすくなるのです。
現在の気圧配置は秋雨前線や低気圧に対応した低圧部が予想され、台風が日本列島に非常に近づき安い状況です!
台風12号(ドルフィン)は大きな発達は予想されていないものの、秋雨前線の活動を活発化させたり、温帯低気圧の性質に変化して本州に接近する可能性があるのは間違いありません。
ウェザーニュースによると22日(火)〜24日(木)に西・東日本の太平洋側を中心に雨の強まるおそれがありますので、今後の情報に注意してください!!
【週間天気予報】
・連休最終日は天気下り坂
・週後半は広範囲で雨か 大雨の可能性も
・朝は20℃未満に 秋の訪れ加速https://t.co/9PahuojFoC pic.twitter.com/kOSSsPjVK3— ウェザーニュース (@wni_jp) September 20, 2020
気象庁の週間天気予報のページはこちらです。
台風12号の名前はドルフィン
台風12号の名前は「ドルフィン(Dolphin)」です。
香港が名付けた名前で意味は「白イルカ」。
そうですね〜。
ドルフィンという名前は日本人にとっても馴染み深い名前ですよね。
ところで日本の台風には「台風何号」という番号と「名前」の二つがありますが、その理由をご存知ですか?
台風の名前についてはこちらの記事を参考にしてください!
まとめ
【台風12号最新進路予想!米軍ヨーロッパWindyと関東の大雨はいつから?】をまとめました。
台風による直接被害ももちろん怖いですが、台風に伴って流れ込む湿った空気により秋雨前線が刺激され大雨を降らせるのも台風と同じくらい注意しなくてはいけません。
勢力の弱い台風だからといって安心しないようにしてくださいね!
温帯低気圧についてはこちらの記事をどうぞ。
秋雨前線についてはこちらの記事をどうぞ。
「知っとく、防災のすべて」でした。