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天気

ラニーニャ現象で2020冬は大雪になる?わかりやすく簡単に知りたい!

2020年「ラニーニャ現象」が発生したと発表がありました!ラニーニャ現象とは何なのでしょう?誰かわかりやすく説明してくれないかな〜?ということで調査!今年の冬は寒くて大雪になる可能性もある!?

ラニーニャ現象とは?

ここ数年、地球規模の自然災害が多発していますねぇ。

2020年はアメリカカリフォルニア州の大規模な森林火事や、ルイジアナ州を襲った過去最大威力のハリケーン「ローラ」など発生しました。

日本では観測史上初めて7月には台風が一つも観測されなかったり、警報級レベルの台風もありました。

現在も不安定な気候が続いています。

2020年の夏は過去最高温度を更新し、ゲリラ豪雨・線状降水帯など、私の子供の頃には聞いたことがない気象用語もあります。

こんな時、思うのが「地球温暖化の影響」だから仕方ないのかなぁ〜と言うこと。

いやいや「地球温暖化」の一言だけではないのかもしれませんね。

2020年9月11日には「ラニーニャ現象」が発生したとのニュースがありました!

ラニーニャ??

何それ?

では、今回は米気象予報センター(CPC)や気象庁が発表した「ラニーニャ現象」について調査してみましょう!

海面水温が低くなる現象のこと

ラニーニャ現象とは『太平洋赤道域の日付変更線付近から、南米沿岸にかけて海面水温が平年より低い状態が続く現象』のことです。

太平洋の真ん中あたりの海の温度が低いってこと?

そう!

「エルニーニョ現象」は聞いたことがある方が多いかもしれませんね。

実は、国際的には「エルニーニョ現象」と「ラニーニャ現象」この二つの定義はないのだそうです。

 

気象庁では【ハワイ諸島のはるか南の赤道域からガラパゴス諸島に至る範囲】をエルニーニョ監視海域として観測していて、その海域の海面水温が過去の平均と比べて

・【+0.5℃以上】となった場合をエルニーニョ現象

・【−0.5℃以下】となった場合をラニーニャ現象

としています。

そこの海域で2020年9月に【−0.5℃以下】となった為にラニーニャ現象が発生しているとなったのです。

ラニーニャ現象は1年ほど続くそうです。

ラニーニャ現象とエルニーニョ現象の違い

ラニーニャ現象

 

引用元:気象庁

青が濃い部分ほど過去のデータと比べて「エルニーニョ監視海域」の平均海面水温が低くなった海域です。

このような現象を「ラニーニャ現象」と言います。

2020年8月は基準値よりも0.6度低くなったので「ラニーニャ現象が発生した」と気象庁から発表されたのです。

エルニーニョ現象

逆にエルニーニョ現象は「エルニーニョ監視海域」での「海面水温が高くなる為に起きる現象」のことです。

引用元:気象庁

このように過去のデータと比べて平均海面水温が高くなった現象を「エルニーニョ現象」と言います。

ここで勘違いされやすいのがエルニーニョ現象は気温が高くなり、ラニーニャ現象は気温が低くなる、、、と思われがちですがこれは間違いですよ〜!

エルニーニョ現象やラニーニャ現象が起きると、世界各地で高温や低温、記録的な大雨、干ばつなど異常気象の発生する可能性が高くなると考えられているのです。

ラニーニャ現象で風の流れが変わる?

では、なぜラニーニャ現象が起きると異常気象になるのでしょう?

赤道付近の【エルニーニョ監視海域】では東から西へと貿易風が常に吹いています。

うん、学校で習ったよ!

そう、貿易風は1年中ほぼ同じ方向に吹いているのです。

エルニーニョ監視海域の海面水温が低くなるとこんな状態になります!

西側 東側(太平洋側)
暖かい海水が多くなる 冷たい海水が多くなる

 

西太平洋熱帯域の海面水温が上昇すると、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。

 

引用元:tenki.jp

 

すると日本近海ではこんな気象になります。

【夏】太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり気温が高くなる傾向

【冬】冬季は西高東低の気圧配置が強まり気温が低くなる傾向

西高東低の気圧配置は聞いたことがあるよ!

冬になると天気予報ニュースでよく聞く言葉ですね。

西側 東側
高気圧 低気圧

 

そして、日本の冬に寒気をもたらすのは西から東に向かって吹く「偏西風」です。

北半球では偏西風は冬に発達して平均風速が毎秒80mにもなります。

ジェット気流とも言うよね!

 

この偏西風は、赤道と極の温度差が大きくなると「南北に蛇行」するようになります。

2020年の冬は寒くなるの?

 

気象庁によるとラニーニャ現象はこんな気象をもたらすとのこと。

  • 『夏は太平洋高気圧の張り出しを強めて猛暑となりやすい』
  • 『冬は西高東低の気圧配置を強めて気温が低くなる傾向がある』

と言われています。

2020年冬は大雪になる可能性も高くなりそうとの予測もあります!

引用元:気象庁

日本から遠く離れた海面水温が例年値より低くなると、日本の気候だけでなく世界中の気候に影響が出るのですね。

このように、ラニーニャ現象は大気の連鎖反応を引き起こし、全世界で気象が乱れるのです。

2020年冬は大雪が降る?

前回のラニーニャ現象が発生したのは2017年秋から18年春でした。

この時は全国的には暖冬だったのですが、2018年になって1~2月に強い寒気が流れ込み北陸などで大雪になりましたよね。

福井県の道路で1千台以上の車が立ち往生したり、物流がストップしたのです。

今回のラニーニャ現象でも大雪が降る恐れはあると思われます。

長期予報や最新情報をチェックして、今から大雪に備える事をお勧めします!

Windy

では、台風予報で最近人気のWindy.comをみてみましょう!

引用元:Windy

Windyは風の流れや雲、雨などが可視化できるので最近人気のサイトです。

自動更新機能付きなのでいつ見ても飽きないですよね〜。

当然ですが、このように地球上では国境など関係なく常に風が吹いていますw。

この風の流れが海面水温の温度変化によって、上昇気流や下降気流の流れ方、また偏西風の蛇行が変わります。

そして大気の連鎖反応を引き起こし、全世界で気象が乱れるのです。

ちなみに、2020年7月に台風が一つも発生しなかったのは、夏季にインド洋熱帯域で海面水温が高かったの影響があったからではと推測されています。

インド洋熱帯域で海面水温が高いと、フィリピン付近を中心に下降気流となり、積乱雲ができにくくなるのだとか。

日本にくる台風は、フィリピン海域で熱帯低気圧(台風のたまご)が発生し、暖かい海水を上昇気流で吸い上げながら発達して台風になります。

海面水温は台風ができるには充分な温度だったにも関わらず、台風にならなかったのはこの下降気流の為だったと推測されているのです。

まとめ

ラニーニャ現象で2020冬は大雪になる?わかりやすく簡単に知りたい!】をまとめました。

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「知っとく!防災のすべて」でした。