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線状降水帯の発生メカニズムと予測困難な理由!注意すべき4つの行動とは?

今回は線状降水帯についてのお話しです。ここ数年は豪雨災害が増えていて特に注意したいのが線状降水帯と呼ばれる雨雲です。その発生メカニズムと注意報や予報が出たときの注意点について事前に確認しておきましょう!

線状降水帯とは?

「線状降水帯」ってなに?

線状降水帯とは沿岸部から湿気を供給されて積乱雲が連続し、発生線状に同じ地域に激しい雨を降らせます。

ここ数年は大雨による被害が非常に多く、またその被害は年々甚大になっていますよね。

10数年前は台風による水害はあったものの、水害を起こす雨の名称として「豪雨」「ゲリラ豪雨」「線状降水帯」という言葉を聞いたことはありませんでした。

どれも「数年に一度」とか「過去に経験のない」という枕詞が付くほどの降水量と被害になります。

これらの言葉が作り出されたのも、日本で起きる水災害が台風による大雨での被害だけではないという証です。

なかでも特に怖いのは「線状降水帯」ではないでしょうか?

なぜなら線状降水帯は、現在に至ってもその発生メカニズムの全貌が明らかになっていない上にピンポイントでの予測は困難。一度発生すると線状降水帯による被害は甚大なものになります。

 

では気象庁のHPで「線状降水帯」の説明を見てみましょう!

次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

引用元:気象庁HP

 

「組織化した積乱雲群」って何だろう?

積乱雲にもいろいろな種類があります。

夏空でよくみる入道雲も積乱雲の仲間です。

入道雲が発達して大気圏まで発達すると「かなとこ雲」や「雷雲」になり激しい雷雨を降らせます。

ゲリラ豪雨も激しい雨を降らせますが、ゲリラ豪雨は一つの積乱雲によって局地的な雨を降らせます。

「線状降水帯」はこの積乱雲が次々と湧き出て一列に連なる現象のことです。

ゲリラ豪雨を降らせる雨雲(積乱雲)が次から次へと行列を成してくるイメージですね。

 


線状降水帯に見舞われた地上では、同じ場所(長さ50〜200キロ、幅20〜50キロの範囲)で何時間も激しい雨が続くのです。

線状降水帯のメカニズム

線状降水帯は4つの条件が揃うと発生しやすいと言われています。

  1. 暖かく湿った空気が継続的に流入すること
  2. その空気を上空に持ち上げる力がある(山野斜面や冷たい前線との衝突で上昇気流が発達する)
  3. 大気の状態が不安定なこと
  4. 上空に一定方向の風が吹いていること

積乱雲が発生するには、数千メートル上空に冷たい空気があることが必須になります。

暖かい空気を強い上昇気流で持ち上げる環境が必要なのです。

そして、その上空には一定方向の風が吹いていて、でき上がった積乱雲を流して行き、次々と新しい積乱雲を作り出すのです。

ベルトコンベアーで積乱雲を作っているみたいだねっ!

そうなんです!

これを「バックビルディング(後方形成)現象」とも呼びます。

バックビルディング現象とは

湿った空気が次から次へと流れ込むことで、積乱雲が、その地点を去ったあとにも連鎖的に発生、同じ場所に激しい雨を降らせる現象のこと

線状降水帯が予測困難な理由

では、線状降水帯の予測が困難なのは何故なのでしょう?

線状降水帯は1990年代から知られていた現象ですが、2017年頃になってもそのメカニズムの詳細は解明しきれていません

先ほどの4つの条件が揃っても、絶対に発生するとは限らなかったので、これ以外にも線状降水帯が発生する仕組みがあると考えられています。

日本気象庁の台風の進路予想や日常の天気予報は、年々精度が上がっています。もはや予測レベルではなく予告レベルですよね。

日本気象庁が出す台風情報はアジア圏において国際的に認められており、アジア諸国も日本の台風情報を参考にしているほどです。

にも関わらず線状降水帯に関しての予測が難しいのはなぜなのでしょう?

それは積乱雲の高度と構造にあるようです(他の要素もあります)。

気象庁には過去の膨大な気象データがありますが、それによるシミュレーション解析をしても、3次元的な線状降水帯の把握は難しいそうです。

そこで、雨だけでなく風も観測できるレーダー・大気中の蒸気量・雲レーダーの開発を進め、また海の水蒸気量の調査の向上など、技術の推移を集めて線状降水帯の発生予測を実現しようとしています。

2021年の梅雨期から気象庁より「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されるようになりました。

気象庁のホームページの地図で線状降水帯の発生地域が楕円に分かるようになります。

「顕著な大雨に関する情報」の発表基準

5キロ四方の3時間の解析雨量が100ミリ以上あり、それが分布している領域の面積の合計が500平方キロメートル以上確認された場合で、その領域の形状が「線状」であること。

しかし、2021年の梅雨入りが記録的に早く大雨が降ってしまい、この情報もまだ問題点がいくつかあります。

この情報は線状降水帯が「予測」ではなく「確認」された場合に発表されるものなので、発表された時点で災害の危険があるのです。

また、ウェザーニュースでは「線状降水帯」の解析をリアルタイムで解説するサイトがあります。

ウェザーニュースはこちらです。

10分毎の降水量と、強雨の継続時間(予想)を元に、ウェザーニュースが独自に「線状降水帯」であると解析したものをマップ上に表示されます。

合わせて、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想なども見ることができます。

このように線状降水帯の秘密のベールは少しづつ剥がされてきてはいるものの「発生場所」「雨の量」「降り続く時間」など、ピンポイントでの発生予測はまだまだ難関なのです。

線状降水帯発生で注意すべき5つの行動

線状降水帯に限らず、豪雨に見舞われ洪水や浸水が発生した時に、身を守るためにはどのような行動を取ればいいのでしょう?

河川や用水路の周辺に近づかない

大雨で水かさが増している時は、その周囲にも激しい水の流れができていることがあります。また、側溝の蓋が外れていることに気づかずそのまま流されてしまう危険もあります。

河川や用水路の周辺には近づかないようにしましょう。

アンダーパスには近づかない

アンダーパスとは立体交差で鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道のことです。

車で避難する時、アンダーパスに取り残され水没して車内で溺死する危険もあります。車で避難する場合はできるだけ低い場所だけ避けて運転しましょう。

地下施設から地上へ避難する

突発的に発生する大雨では地下施設が短時間で冠水する恐れもあります。

地下鉄駅構内などに居る場合は避難誘導に従い一刻も早く地上へ避難しましょう。

山などの急な斜面には近づかない

現在、土砂災害がいつどこでどの程度の規模で発生するかを予測することはできません。

斜面から小石が落ちてくる、地鳴りが聞こえるなどの異常があった場合はすぐさま斜面から離れるようにしましょう。

線状降水帯による豪雨が降り出してからでは避難は無理です。

なので、日頃から大雨警報に注意し、少しでも早く逃げられるように準備しておくことが大切ですね。

ハザードマップの確認

まずは各自治体のハザードマップを確認してください。

近所のどこで浸水しやすいか、土砂災害の危険が高いのかを事前に知っておきましょう!

普段から住んでいるところが危険な場所かどうかを把握しておきましょう!

避難所の確認

避難所に行くだけが避難ではありません。

避難場所は知人や親せきの家でも良いです。自宅にいることが安全なこともあります。長期間でなければ車で安全な場所に行くことも避難の1つです。

避難グッズの確認

避難の時に持ち運びするグッズの確認をしてください。ラジオ・懐中電灯・電池・食料・水・マスク・消毒液・救急セット・ティッシュ・健康保険証などを用意しましょう。

夜間の避難は危険

線状降水帯だけでなく、豪雨をもたらす雲は、大気が不安定化しやすい夜間に発生することが多いそうです。

しかし、大雨の中の夜間の避難はとても危険です。側溝や道路との境目などが分かりにくくなりかえって危険になる場合もあります。

避難する時はできるだけ明るいうちに避難しましょう。

 

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まとめ

【線状降水帯の発生メカニズムと予測困難な理由!注意すべき4つの行動とは?】をまとめました。

大雨による災害に備えるには、ハザードマップや避難場所の確認をして避難グッズを用意しておきましょう!

そして最新の情報を入手しましょう。