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天気

JPCZ日本海寒帯気団収束帯とは?大雪になる理由と天気図の目安!

気象予報でもあまり聞き慣れないのが「JPCZ」です。日本海寒帯気団収束帯Japan sea Polar air mass Convergence Zone)とはどんな気象現象なのでしょう?大雪をもたらす理由と、その目安になる天気図とは?天気図からJPCZを予測して早めの備えをしましょう!

JPCZ日本海寒帯気団収束帯とは

冬になると週間天気予報などで「大雪に要注意」と聞くことがあります。

雪になるかどうかはどのように分るのでしょう?

雪国に住む方、特に日本海側にお住まいの皆さんは気になりますよね。

大雪をもたらす現象、キーワードが「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」です。

 

「JPCZ」とは、あまり聞いたことが無い気象専門用語ですね。

アイドルグループみたいな名前だね

 

アイドルのような名前でも、そんな可愛いものではありませんよ。

 

JPCZは「Japan sea Polar air mass Convergence Zone」の略なのですが、日本語にすると『日本海寒帯気団収束帯』という難しい言葉になります。

 

日本海寒帯気団収束帯』とは

冬になると、大陸からの冷たい空気が日本海を渡ってきます。

この時に雪雲がどんどんできて、日本に流れ込んできます。

この雪雲の帯が『 JPCZ日本海寒帯気団収束帯』というもです。

 

雪雲の列なので、次から次からどんどんどんどん雪を降らせる雲が流れ込んで来るといういう状況になります。

なぜ、こんな場所にこんなにたくさん雪雲ができるかというと、それは朝鮮にある高い山にあります。

 

この高い山脈がポイントです!!

 

朝鮮の大陸には白頭(はくとう)山脈という標高300m級の高い山脈があります。

冬の時期の季節風の北西風は、この山が高いためにそれを乗り越えて直接日本海に吹くことができないのです。

Tweet画像にあるように、この北西風が山を回り込むようにして迂回して吹くようになり、再び風の流れが日本海で合流します。

 

この風がぶつかり合うと逃げ場がなくなって【上昇気流が発生】するのです。

 

日本海のたっぷりの水蒸気が、その上昇気流で持ち上げられて、どんどんどんどん雪雲が成長するのです。

 

JPCZはあまり気象予報では聞かない言葉ですが、日本海側であればどこにでもできる可能性があり、また、近畿や太平洋側にも大雪をもたらすことがあるのです。

JPCZ日本海寒帯気団収束帯の目安天気図

「JPCZ日本海寒帯気団収束帯」が発生すると推測できる、一つの目安となるものがあります。

それが天気図です!!


引用画像:Yahooニュース天気図より

 

上記の画像をみると「西高東低」の冬型の気圧配置なのは間違いなく分かります。

そして、よく見ると等圧線が「く」の字にうねっていることに気がつきますね。

この「く」の字にうねっているところが、風が収束し上昇気流が発生して「JPCZ」現象が起きている可能性が高いのです。

 

また、この等圧線の「く」の字にはラニーニャ現象が関係しているとも言われています。

ラニーニャ現象の状況下に負の北極振動が加わると、非常に強い寒気が南下しやすく、さらに強い冬型の気圧配置になります。

そして等圧線が「く」の字状になると日本海寒帯気団収束帯が発生するのです。

その影響で普段は雪が降らない平野部でも、長く大雪となることがありますので注意が必要です!

 

ラニーニャ現象についてはこちらの記事をどうぞ。

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大雪に備える

JPCZの影響で大雪になると、長い時間、どか雪が降り続ける恐れがあ、また、太平洋側など雪に慣れていない平野部でも大雪になる可能性もあります。

そうなると車を出すのも一苦労ですね。

なかなか食料も買い出しに行くこともできませんし、寒いからと灯油を買いに行きたいと思っても車を出せ無い場合もあります。

物流自体がストップしてしまい、物資がなかなか入って来ないという状況になる可能性もあります。

天気予報に注意して、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の現象が現れる前に、先々の食糧や車や灯油の燃料補給をしておくことを強くお勧めします。

まとめ

JPCZ日本海寒帯気団収束帯とは?大雪になる理由と目安の天気図!

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)は朝鮮の高い山脈やラニーニャ現象に関係がありました。

大雪には早め早めの備えが必要です。

天気図の「く」の字や最新の天気予報に注意してくださいね。

「知っとく!防災のすべて」でした。