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天気

登山中の落雷雷雨の対策!遭遇した時の対処法や注意点を【おかえりモネ】から考察!

NHK朝ドラ「おかえりモネ」で山中で雷雨に見舞われたシーンがありましたね。このように登山中に雷雨や落雷に遭遇した時はどうしたらいいのでしょう?その対策や対処法と注意すべき点をまとめました!

登山中の雷雨は恐ろしい!?

山の天候はとても変わりやすく、その日の天気の変化を予測するのは専門家でもとても難しいそうです。

山での雷や雷雨は、地上にいる時に経験するよりもずっと恐ろしいです。

雷を起こす雷雲は昼間でもどんよりと暗く、太陽光を遮ります。雷雲の積乱雲内部では氷晶がぶつかり合いかき混ぜられて静電気を蓄えているのです。

その電気を放出するのが「雷」です。

山ではその真っ只中に身を置いている状態なのですから、命に危険が及ぶことがあるのです。

その昔、雷は「神様が鳴らすもの」だと信じられており「神鳴りさま」と言われていました。

それほど大音量の雷鳴と、激しい雨。

身体は暴風雨にさらされ、目も開けていられない豪雨に見舞われて、いつ自身に雷が落ちてくるか分からない恐怖でパニックになることもあります。

アメリカでは登山やハイキングへ行く前には必ず「雷雨に遭ったときの対処法」の講習を受けるそうです。

そのくらい山での雷雨は恐ろしく、逆に言えばそれだけ予想困難な気象だという事ですね。

では、なぜ山の中での雷雨は非常に危険なのかというと「決定的な対処法」が無いからです。

登山やハイキング中に雷雨に見舞われたら「こう行動すれば落雷被害に遭わない」という絶対的な安全策が無いのです。

過去には登山中に落雷が原因で登山者が亡くなる事故も起きていて、これらの事故は「気象遭難事故」と呼ばれます。

雷は背の高いものに落ちるケースが最も多いのは事実ですが、では隣の低い木に落雷しないかと言えばそれも絶対ではありません。

また、雷は「夏に多い」と思われがちですが、それも誤りです。

上空に寒気が入り、地上の暖かい空気が上昇気流によって不安定な状態になると雨雲が急速に発達して冬でも雷は発生します。

このように自然は人の予想や予測を超えてくるのです。

登山中に雷雨に襲われたときの対処法

NHK朝ドラ「おかえりモネ」の第9話で主人公の百音と9歳の子供が山の中で雷雨に遭遇するシーンがありました。

その時にスマホで気象予報士から対処法をアドバイスされていたので、その内容をまとめながら詳細を見てみましょう

木の側はダメ

「木のそばはダメ」と言ったのは雷は高い所に落ちる習性があるので、高い木に雷が落ちた時、それが側撃雷という形で全体に飛び移ってくるからです。

木の側でその木に落雷した場合、仰角45度以内でその生から4メートル以内の範囲で雷の影響強く受けると言うデータがあります。

 

足を閉じてしゃがむ

「足を閉じてしゃがんで!」はしゃがんで少しでも低くするためです。

「足を閉じて」というのは「足の両踵同士を合わせる」事で、この体勢により万が一雷の電気が足から侵入しても上半身まで流れないように、片足から反対側の方が足へ電気を逃がすためです。

地面に手をついちゃダメ

体勢をより低くしようと地面に手をついてはいけません。先程の「足を閉じてじゃがむ」の項目で電気が上半身まで流れないようにすると言いましたが、地面に手をついてしまうと万が一の時に電気が上半身に流れてしまうからです。

私が子供の頃「雷さまにおヘソを取られるから隠しときなさい」と母に言われました。

あれは「地面に手をつかないでしゃがむ体勢」だったと気がつきます。

先人の知恵は本当に素晴らしいですね!

2人で固まっちゃダメ(離れる)

数人で登山している時に雷雨に見舞われると、その恐怖から身を寄せていたくなります。しかし、離れていましょう。

通常30メートルは離れた方が良いそうですから、かなりの距離になりますね。

ちなみに、ゴム長靴やレインコートでは雷の高い電圧を防ぐことはできないし、眼鏡やベルト時計などの金属製品を身につけていても何も変わらないそうです。

背の低い木が密集しているところに避難する

避難場所へすぐに避難できるならいいのですが、それができない場合はどこに身を隠せばいいのでしょう?

一番危険なのは大草原の中の1本の木や一際背の高い木下やそばに避難するのは危険です。

茂みのような背の低い木が密集しているところで、茂みの中に完全に潜って、移動する時は立ち上がらないようにする、とドラマ内ではアドバイスされていました。

差し迫った状況の時は、尾根筋から外れることでも危険性は下がるそうですが、滑落や転落の恐れもあるので注意しましょう。

最も安全な場所は

頑丈な建物の中、車の中と言われています。

雨に濡れたら体温低下を防ごう

NHK朝ドラ「おかえりモネ」では何とか無事に避難小屋へ主人公と子供は辿りつきましたが、安心したのも束の間、子供の様子が変になります。

眠ったようになり、声をかけても返事がありません。

ドラマ内では医師の菅波先生が携帯でモネに指示を出し、百音が焦りながら指示された事をこなしていく緊迫したシーンでした。

「眠ったようになる」これは10歳以下の子供は水に濡れると体温が下がりやすく、低体温症で意識が混濁している状態なのだとか。

このように子供と一緒に登山やハイキングをして雷雨に襲われた時、たとえ夏であっても注意しなければいけません。

まず、声かけして返事をさせるようにして濡れた服を脱がせましょう。

深部体温という「体の内部の温度」が体温35度以下に下がると呼吸が弱くなって心停止するケースもあり危険なのだそうです。

子供に限らず、大人でも同じように低体温症は発症しますので、ますタオルやブルーシートなど乾いたもので身体を包み、手や足の末端を摩ります。

ストーブなどで暖をとり、暖かい飲み物を呑みましょう。

意識混濁に陥った時には意識を回復させることが重要だそうです。

登山で落雷雷雨に遭遇しないためには?

山で落雷や雷雨に遭遇しないためには、当然ですが天気予報や地元の人の話をよく聞きましょう!

ふわふわと浮かぶ小さな可愛い雲も、積雲や扁平雲と言って積乱雲の赤ちゃんの雲もあります。

このような積雲があるところには上昇気流が必ずあるためにパラグライダーのフライトの目標にされるほどです。

小さな雲だからと安心しないようにしましょう。

また「おかえりモネ」の中でも気象予報士の朝丘さんが言っていたように、麓の里からの物音が間近に聞こえたりするのも、その場所で強い上昇気流が起きている証拠なのだそうです。

登山やハイキングへ向かう前に、事前に情報を入手しておくこと、また途中で危険だと思ったら早めに引き返すのが得策でしょう。

気象の専門家だけで無く、その場所の気候をよく知り尽くしている地元の人の先人の知恵も侮れませんね。

まとめ

【登山中の落雷雷雨の対策!遭遇した時の対処法や注意点を【おかえりモネ】から考察!】をまとめました。

空を知ることは命を守ることだと、気象予報士はそんな仕事だと参考書には書いてありました。

自然を知り、それを完全に予測することは現在の技術ではできませんが、少しでも危険を回避することはできます。

登山中に落雷や雷雨に遭遇した時のために、少しでも参考としていただければ嬉しいです。