海面水温が高い状態が9月に入っても続いており、いつ台風11号が発生してもおかしくない状況が続いています。
気象情報機関であるヨーロッパや米軍の予想やWindyなどや、ウェザーニュースの情報をチェックしてみましょう!
9月16日:追記
最近、台風情報でよく見かけるのが『米軍合同台風警戒センター(JTWC:Joint Typhoon Warning Center)』です。
JTWCはハワイ州真珠湾海軍基地にある、アメリカ国防総省の機関で、名前の通りアメリカ軍に向けた気象情報機関ですが一般の人でも見ることができます。
赤い矢印が台風11号です。
台風第11号は16日15時現在、南シナ海にあって西へ毎時15kmで進んでいて19日15時までに熱帯低気圧に変わる見込みです。
直接的な日本への影響はありません。
9月15日:追記
9月15日(火)フィリピンで熱帯低気圧が発達中です!
【熱帯低気圧情報】
フィリピンで発達中の熱帯低気圧について、気象庁は“24時間以内に台風に発達する見込み”との情報を発表しました。次に台風ができると台風11号と呼ばれることになります。
西寄りの進路をとる予想で、日本への影響はありません。https://t.co/AbtOsBlO8O pic.twitter.com/H8rB3QyhTk— ウェザーニュース (@wni_jp) September 15, 2020
気象庁の発表によると24時間以内に南シナ海で台風に発達する見込みとの事です。
熱帯低気圧は南シナ海を西寄りに進み、ベトナムへ向かう可能性が高く日本への影響は無さそうですが、船舶などは充分に注意してください!!
予報 24時間後 9月16日(水)15時
種類 台風
存在地域 南シナ海
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
2020年は7月までは台風が少なかったのですが、8月に入ってからは急に発生数が増えています。
秋台風は怖いと昔から言われています。
海面水温がいまだ台風が発達するには充分な高温である事に加え、太平洋高気圧が弱くなる為、北上するスピードが早くなるのです。
秋の気配を感じる今日この頃ですが、まだまだ安心できませね。
米軍合同台風警戒センター(JTWC)
最近、台風情報でよく見かけるのが『米軍合同台風警戒センター(JTWC:Joint Typhoon Warning Center)』です。
JTWCはハワイ州真珠湾海軍基地にある、アメリカ国防総省の機関で、名前の通りアメリカ軍に向けた気象情報機関ですが一般の人でも見ることができます。
【2020年9月8日のJTWC最新情報】
引用元:JTWC
赤い矢印は温帯低気圧に変わった台風10号です。
そして、日本から遠く離れた南の海上に黄色い丸印がありますね。
【図の見方】
- 黄色丸(24時間以内の発達は考えずらい)
- オレンジ丸(発達しても24時間以上かかる)
- 赤丸(24時間以内に発達します)
- 赤矢印(熱帯低気圧・台風)
- 水色丸は熱帯低気圧と温帯低気圧の中間的な性質
急速に発達する見込みは無さそうですが、目が離せません。
ちなみに、JTWCは世界時間で表記されているので、日本時間に直すにはプラス9時間をしてください。
例えば、進路予報円の横に【30/00Z】の表示がるとすると、これは協定世界時で【30日0時】の台風予想位置を表しています。
日本時間に変更するには+9時間をするだけになります。
ヨーロッパ中期予報センター
台風情報でJTWCと同じく有名なのが、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)です。
こちらの所在地はイギリスにあり、ヨーロッパ地域の22か国が加盟する国際組織で、もともとは農業用を目的とされ、中期予報が出されているのが特徴です。
気候に左右される農業ですから、長期的に正確な気象予報は必要ですよね。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)はスーパーコンピュータによる予報で「世界一の数値予報精度」とも言われています。
ただし、台風情報に関しては日本気象庁や米軍が5日間予想なのに対して、ECMWFは10日間予想になりますので、時間が経つにつれて台風の進路が変わる場合もあります。
では現在のECMWFの予報を見て見ましょう!
引用元:ECMWF
8日現在は、やはり温帯的気圧に変わった台風10号が濃い緑で表示されています。
このようにECMWFは等圧線の表示で台風の位置を把握できて、カラーで風速が表現されているので分かりやすいですね。
(日本近海を見る時は「Eastern Asia」をクリックしましょう!)
Windy
windyとは「風 強い」などの意味がありますが、このサイトは世界中の風の動きを視覚的に見ることができます。
- アメリカ国立気象局
- ヨーロッパ中期予報
- センターバーゼル大学
- アメリカ海洋大気庁(NOAA)
- 国立環境予報センター
などが共同で設立したスイスの気象予報に関する民間企業、メテオブルー(Meteoblue)が公表したデータを基に制作されています。
Windyは風の動きだけでなく、雲の動きや波などまでが可視化できるので分かりやすく、見ていても飽きませんね。
また自動更新機能付きなので常に最新の情報が確認できるのも嬉しいです。
引用元:Windy.com
Wendyで確認しても現在はまだ、台風11号のたまごはできていませんね。
日本気象庁
日本気象庁からは「24時間以内に台風になる」と予測される熱帯低気圧が発表されます。
引用元:日本気象庁
現在は24時間以内に台風11号に発達しそうな熱帯低気圧はありません。
気象庁の気象情報は近年、精度も高く世界的に見ても評価が高いのです。
気象衛星やスーパーコンピューターによる解析は、日本近隣の国からも信頼されているようですね。
台風の予報円も以前より小さくなり、進路予想が台風の実況と24時間先までの予報は3時間毎、120時間先までの予報は6時間毎に発表されます。
また、台風が日本に接近し、災害が発生するおそれが出てきた場合には、実況と1時間後の推定位置は1時間毎に発表されます。
では、現在の日本周辺の海面水温を確認して見ましょう!
引用元:日本気象庁・海面水温
やはり太平洋側の海面水温は30°C以上あり、台風のたまごができるには充分な温度です。
うん、気象庁も『南の海上は記録的に海面水温が高くなっているため、最強クラスに発達する恐れがあるため警戒が必要』と言ってますね。
海面水温が高くても、上昇気流に乗って暖かい空気が上空で冷やされ、雲が発生しないと台風のたまごの雲はできません。
2020年7月に台風が一つもできなかったのはこの影響もあったと言われています。
ちなみに台風は自身では動くことはできないので、南の海上でできた台風は風に乗って北上して日本に向かってくるのです。
秋の気配も感じるこの頃ですが、まだまだ台風が発生する心配はありそうですね。
ウェザーニュース
日本における民間総合気象情報サービスの草分け的企業で、世界最大手の民間気象情報会社ウェザーニューズ社。
Twitterやスマホアプリなど台風や地震の速報など防災情報も充実していますよね!
【台風10号情報】
台風10号(ハイシェン)は、8日(火)3時に温帯低気圧に変わりました。
台風ではなくなったものの、引き続き湿った空気が流れ込みやすく、関東や東海など太平洋側を中心に急な強い雨や雷雨、突風などに注意が必要です。https://t.co/y0igv2cwrd pic.twitter.com/upGCMnIORQ— ウェザーニュース (@wni_jp) September 7, 2020
現在、ウェザーニュースでも台風11号のたまご情報はありませんでした。
台風11号の名前はノウル
台風11号が発生すれば名前は「Noul(ノウル)」になります。
ところで、日本近海の台風には台風「何号」という番号と「名前」があります。
日本を含むアジアの14カ国・地域が加盟する、各国の政府間組織である「台風委員会」が命名していますよ。
台風の名前についての詳細はこちらの記事をご覧ください!
台風対策は窓ガラスから!
まとめ
【台風11号2020たまごノウル|最新進路予想ヨーロッパ・米軍やウェザーニュースは?】をまとめました。
最新情報が入り次第、お知らせします。
「知っとく!防災のすべて」でした。