アメリカを襲っている寒波2021はいつまで続くのでしょう?あまりの低温に信じられない数々の画像がSNS上に上がっています!またテキサス州では電気料金の請求額が高額になったとの情報も!日本は大丈夫なのか心配になります。
アメリカを襲う寒波の現在
2021年2月、アメリカでは北極圏から寒波が流れ込み、気温が記録的に低下しています。
同年2月16日(火)にはアメリカ本土の73%の面積が雪に覆われてしまいました!
これは統計開始以来初めてのことだそうなので「過去に経験のない」寒波が襲っているということです。
いやいや、アメリカの緯度は
- 北は北海道
- 南は沖縄
とほぼ日本と同じ緯度です!
なので「冬」と言っても日本とそんなに変わらないはずなんですね。
つまり現在のアメリカの寒波はいつ日本にやってきてもおかしくないのです。
「アメリカの寒波、大変そう」と人ごとに思っている場合ではないかもしれません。
気温
今回の寒波が例年と大きく違うのはテキサス州やオクラホマ州など「暖かい」イメージのある地域も氷点下になっていることです。
そうですよね。
ところが、オクラホマシティは2月の平均気温は0度ですが、マイナス26.5度まで下がっています!
これだけでもめちゃくちゃ凄い寒波なのだと分かりますね。
この他、今回の寒波で観測された気温を見てみると
- ダラス・フォートワース(テキサス州)観測史上2位タイ:マイナス18.9度
- ファエットビル(アーカンソー州) 観測史上最低のマイナス29度
- ヘイスティングズ(ネブラスカ州) 観測史上最低のマイナス35度
いやいやいや、想像を絶する寒波です。
停電
日本でも2021年冬に今シーズン最強寒波が日本列島を襲い、秋田県や富山県、石川県で大規模停電が起きました。
厳しい冬に慣れている地方でも停電は大変な事態ですよね。
アメリカでは寒さで亡くなる方や、暖炉が原因と思われる火災による事故も多く発生しています。
断水
アメリカでは停電の上に水道管の破裂も起きています。
日本で雪国にお住まいの方は当たり前と思うかもしれませんが、低温で水道管が凍ると、破裂することもあるのです。
そして水道管が破裂すると「断水」になります。
水道はある程度、水圧が高くならないと水は流れないので多くの場所で水道管が破裂すると、復旧には予想外に時間がかかります。
アメリカでは数百万人が一時的に停電と断水に見舞われているとのこと。
しかも「ボイリングウォーター・アドバイザリー」、すなわち「お湯勧告」が発令されました。
仮に水が出ても、水道水がバクテリアなどに汚染されている可能性があるので、そのまま飲むな!ということです。
しかし、煮沸したくても「停電」ではお湯を沸かせないというスパイラルに陥るのです。
アメリカ寒波の原因
こんなに強い寒波は何故アメリカを襲ったのでしょう?
通常、冬の北半球では、ジェット気流が北極を中心にグルグル円を描くように流れています。
寒気はその内側に溜まっていて出てこれません。
その渦をポーラーボルテックス(極渦)と呼ぶのですが、それが今回、ジェット気流が弱まって、内側の冷たい空気が南に流れ込んでしまったのだとか。
普段なら「北極周辺から出てこられない寒気」がアメリカのど真ん中とヨーロッパ、そしてアジア東部まで大量に流れ込んで来たということですね。
この寒波は気象衛星が「雲」と間違えたほど凄いものでした。
This is incredible.
That purple bleeding south you see isn’t from clouds – extreme #cold is expanding as night commences, tricking satellites over #Texas and #Oklahoma into thinking there are clouds.
Lake-effect snow too from Lakes Conroe and Livingston north of #Houston. pic.twitter.com/2envfn9tmt
— Matthew Cappucci (@MatthewCappucci) February 16, 2021
紫色の動きが寒波です!
直訳するとこんな感じ。
これが信じられない。 あなたが見る南の紫色の出血は雲からではありません–極端#cold夜が始まると拡大し、衛星をだまします#Texasそして#Oklahoma雲があると思います。 コンロー湖とリヴィングストンの北にある湖水効果雪も#Houston。
雲は地表より温度が低いので、過去5年間の平均気温は華氏48度(摂氏9度)のテキサス州を、気象衛星のアルゴリズムが混乱して「陸地を雲と誤認」。
通常は「雲」を示す青と紫でマッピングしたそうです。
コンピューターを騙してしまうほどの寒気の動きだったのですね。
アメリカ寒波はいつまで続く?
アメリカの寒波はいつまで続くのでしょう?
Yahooニュースによると
「テキサスの低温は峠を超え、週明けには徐々に気温は上がる見込みです。ただ、氷や雪が溶ける際も事故が起きやすいので、注意が必要です」
とのこと。
そこで、台風情報の時によく利用するwindyというサイトを見て見ましょう!
windyは風や気温、雨など気象情報を視覚的に捉えることができます。
windyは自動更新されるので、ご覧の情報は新しいものを目にしていると思われます。
青から紫色が濃くなるにつれ気温が低いところです。
3月に入っても青色や紫はありますね。
しばらくは寒波は居座るのかもしれません。
寒波による影響の画像
アメリカ寒波2021では信じられない画像がSNSにあげられています。
ほんの一部ですが、その光景は驚きと寒さに震えます!
Note to self: Don’t park under water lines during historic winter storms in Texas. 🥶
This is in the parking garage of Mosaic Dallas in downtown Dallas. pic.twitter.com/1eQn2L3QkB
— Travis Herzog (@TravisABC13) February 18, 2021
This is happening in TEXAS. https://t.co/7tH7vOhHAO
— BuzzFeed (@BuzzFeed) February 17, 2021
Texas Game Wardens assigned to Cameron county rescued 141 sea turtles from the frigid waters of the Brownsville Ship Channel and surrounding bays. The sea turtles were transported via the PV Murchison, operated by Sgt. Game Warden Duke and B/M Bowers-Vest. pic.twitter.com/LqFBrElTog
— Texas Game Warden (@TexasGameWarden) February 17, 2021
WATCH: Frozen pants challenge brings color to Minneapolis winter pic.twitter.com/Z1YPPd39AL
— Reuters India (@ReutersIndia) February 13, 2021
It’s very cold out there! In fact a new record low of -26 in Sioux Falls today!
Be safe and be warm! pic.twitter.com/oc01iu6Dud
— NWS Sioux Falls (@NWSSiouxFalls) February 15, 2021
冒頭でもお伝えしましたが、アメリカの緯度は日本の国土とあまり変わりません。
この寒波が日本を襲う可能性もあるのです。
いつ、このような寒波に襲われても大丈夫なように、雪国に限らず寒波に備えておくことは日本全国どこにいても必要ということでしょう!
寒波の影響で電気代が1日1000ドル!?
寒い日は暖房が必要です。
テキサス州ではこの寒波による影響で、一部の州民の電気代が数千ドル(数十万円)に及び、中には1万6000ドル(約170万円)に上るケースもあったというのです。
情報元:Yahooニュース
いえ、アメリカの電気代は世界的にみても安い方なのです。
なぜこんなに請求金額が高くなるのか?
電気は主に火力発電、原子力発電、水力発電によって生み出されています。
アメリカは火力発電の割合が高いものの、時刻で化石燃料を賄っているので、通常の電気代は日本に比べて安いのです。
- 日本の電気代:約25円/kWh
- アメリカの電気代:約10~15円/kWh
参考元:インズウェブ!
アメリカの電気代は世界的にみても安いのに、なぜこんな請求額になったのでしょう?
実は、アメリカでは固定料金契約と、卸市場の価格に応じて変わる変動性プラン契約があるそうです。
「固定料金契約は○◯kWhまで使い放題」という日本でもよく見かけるプランかな??
変動性プランは使ったんだけ払う事になり、当然、卸売価格が高騰すれば請求額も上がるという仕組みなります。
この需要と供給のバランスと、氷点下の影響でガス発電所が停止したことも影響しているそうです。
そんな電気代を請求されたら、、、
どうしたらいいものか途方に暮れてしまいますね。
日本も他人事でない電気代
アメリカでの高額な電気代の請求額は日本でも起こるのでしょうか?
日本では2016年4月1日から電力自由化になり、家庭や商店も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。
それまでは「基本料金」+使用量に応じて3段階で計算される電力量が請求金額でしたが、電力自由化後は各社によるいろいろなプランが登場しています。
基本料金なしのプランや、時間帯別、季節別、平日休日別などライフスタイルに合わせた料金プランがあります。
冬場だけでなく夏場の電気料金も気になるところ。
ぜひこの機会に、ご自身が契約している電力会社との契約を確認しておくことをお勧めします。
まとめ
【アメリカ寒波2021いつまで続く?電気代がハンパない理由と現地の画像も!】をまとめました。
現在、アメリカでは広い範囲で過去に経験したことがない寒波に襲われています。
停電や断水が相次ぎ生命の危険が及ぶ地域も出ています。
日本にもいつこのような非常に強い寒波が襲ってきてもおかしくありません。
冬の防災はしっかり備えておきたいものですね。
「知っとく!防災のすべて」でした。